ロボット投資

損益と資金の関係

FXで損益が発生する仕組み

簡単にイメージしていただくには、
このように考えていただければと思います。

例えば米ドルと日本円(ドル円)の
通貨ペアを例にすると、1ドル=120円の時に
120円を払って1ドル札を手にいれます

そして何日かが過ぎ、1ドル=121円という
為替レートになりました。

この時に、持っている1ドル札を
日本円に戻せば、「121円」になります
120円が121円になることで、
「1円」の差益を獲得できました。

仮に10,000ドル分買っていたら、
1万円得をする、ということになります。

逆に1ドル=119円になっていた場合は、
1万円の損をする、ということになります。

簡単に説明すると、FX取引とは
上記が基本となります。

「買い/Buy」ではなく「売り/Sell」で
注文を入れることもできるのがFXです。

FXは、どちらに動いても利益が狙える仕組みなので、
どのような局面でも売買が可能です。

円安に動く時は「安く買って高く売る」
(買い/Buy)

上記の例はこれにあたります。
買ったときより高くなったときに決済すれば
その差益がそのまま利益となります。

円高に動く時は「高く売って安く買う」
(売り/Sell)

上記の例の逆です。
売ったときより安くなったときに決済すれば
その差益がそのまま利益となります。

実際にないものを売るという概念が
わかりにくいかもしれませんが、
売りからエントリーすることができるのも
FXの特徴です。

このように異なる2国間の通貨を取引して
為替レートの差額が利益になる仕組み
FXの特徴です。

各通貨の値動きを予測して稼ぎますので、
値動きが激しいときはチャンスになりますが、
逆にリスクにもなるということを
意識しておいてください。

24時間取引の各国タイムテーブル

会社員や自営業の方、育児や家事で
時間を割けない主婦の方でも、
FXは世界中のどこかで
通貨の売買がされていますので、
時間に拘束されません。

為替の世界では、日本時間の5時に
ニュージーランドのウェリントン市場で
取引が開始されると、
7時にオーストラリアのシドニー市場、
8時に日本の東京市場、
9時に香港市場が開きます。

続いて、16時に世界1位の取引量を誇る
イギリスのロンドン市場、
21時にアメリカのニューヨーク市場となり、
どの国も10時間程度は積極的な
取引がされ続けます。

特に日本の会社員が在宅している
22~24時は、ロンドンとニューヨークといった
大きな市場の商いが活発です。

24時間いつでも取引ができるので、
仕込みや売買テクニックなども
活かすことができ、デイトレードなどの
短期売買がしやすいため、
副業として取り組む人、
ギャンブル感覚で挑戦する人と、
世界中の人がトレードしている巨大市場です。

「証拠金」とは?

「証拠金」とは、取引するために必要な
預け入れ金(担保金)のことです。

FXを行うには、取引業者に口座を開設する
必要があり、その際に
一定のお金を担保として預け入れます。

この担保金が「証拠金」と呼ばれるものです。

担保として預け入れたお金の範囲内で
取引できる、という仕組みです。

証拠金は、取引代金とは別に取り扱われます。

取引額の全てをやりとりするのではなく、
取引で生じた損益分のみのやりとりします。

これを「差金決済」と言います。

実際に預ける証拠金は、取引額の1/10~1/20の
金額(担保)で売買が行なえますので、
たいへん資金効率がよいことになります。

後ほど説明しますが、

FXは取引業者に預けている証拠金の数倍~
数百倍の取引が可能』です。

こうした取引をすることを
「レバレッジ(てこ)」を効かせる
といいます。

たとえば、10万円の資金(証拠金)で25倍の
取引が可能なFX業者であれば、
取引可能額は「250万円」ということに
なります。

「レバレッジ」という仕組みを使えることが、
FXの最大の特徴といえます。

このため、少ない資金でもトレードが
始められるのです。

日本国内業者は、法律により
レバレッジは最大25倍までと
定められています。

海外口座はこういった規制がなく、
最大1000倍という業者も中には存在しています。

「証拠金」の仕組み

FX口座に当初担保金として差し入れた資金は
取引証拠金」として扱われます。

実際の取引に必要な証拠金の金額は、例えば

「1万通貨保有するに当たり、○○万円の
証拠金が必要」

というように、使うFX業者によって異なり、
それぞれの業者が自由に決めています。

これが「必要証拠金」です。

この必要証拠金は、
レバレッジをかけた状態での必要な金額
ということになります。

【例:米ドル円の通貨ペアの場合】

レートが「1ドル120円」のき、
「1万通貨(10,000ドル)」分を保有するには、
『120円×1万ドル=120万円の証拠金が必要』
となります。

このとき、レバレッジが25倍かけられる場合、

『120万円÷25=4万8千円』

つまり、『4万8千円』 の証拠金が
口座に入金してあれば1万通貨を保有する
ことができるという考え方となります。

この例えが「レバレッジ」のイメージです。

テコをきかせ、たった4万8千円で120万円分の
取引ができる、ということでもあります。

ですが証拠金ギリギリの取引は危険です。
これについては別途お話しします。

トレードを開始して為替レートの変動により
為替差益が出ると、その利益分が
取引証拠金に加えられます。

その逆に、為替差損が出ると、
その損失分が取引証拠金から
差し引かれていきます。

このときに保有している証拠金が
有効証拠金」となります。

【例:有効証拠金の考え方
(米ドル円通過ペア)

上記の例でいうと、1万ドル保有している状態で、
『1ドル=121円』と為替レートが変動した場合、
動いた金額は「1円」です。

1万ドル保有していますので、今ドルを売ったら
1円×1万ドル分=『1万円』の利益を
獲得することができました。

この時、有効証拠金は、例えば最初に
10万円入れてあれば、1万円プラスされ
「11万円」となります。

そして、もちろん逆もいえます。

『1ドル=119円』と為替レートが変動した場合、
動いた金額は「1円」です。

1万ドル保有していますので、今ドルを売ったら
1円×1万ドル分=『1万円』の損失を出している
ことになります。

この時、有効証拠金は、例えば最初に
10万円入れてあれば、1万円マイナスされ
「9万円」となります。

この考え方がFX取引、資金管理の
基本になりますので、必ず覚えておいてください。

そして、この考え方を理解したうえで
トレード中でも、
すぐに大体の金額を計算・
把握できるように慣れておく
必要があります。

ちなみに、計算が苦手な方でも大丈夫です。

FXは慣れですので、最初は繰り返し
意識するようにしてみてください。

「証拠金維持率」とは?

証拠金維持率とは、
必要証拠金に対する有効証拠金の残高
を指します。
有効証拠金には、保有しているポジションの
未確定損益も含まれます。

有効証拠金÷必要証拠金【%】

で求められる数字【%】を、
証拠金維持率」と呼びます。

【例:「25倍」レバレッジの場合】

資金10万円で、現在1ドル120円、
1万通貨(ドル)保有します。
必要証拠金は

「120円×1万通貨÷レバレッジ25=4万8千円」

この場合の「証拠金維持率」は、
5万2千円÷4万8千円=『108%』
となります。

この後、1ドル=121円になった場合、

1円×1万通貨=1万円の含み益が
証拠金に反映され、
(5万2千円+1万)÷4万8千円=『129%』
となります。

このように、為替変動とともに、
証拠金維持率も常に変動していきます

証拠金維持率はFX業者にもよりますが、

【!重要!】
「50%」や「100%」まで低下してしまうと、
追加で資金を入金するなどの対応をしないと

『強制ロスカット』されます。

これは、「為替変動リスク」があなたに
これ以上発生しないよう、

保有しているポジションをFX業者側が
強制的に決済することを言います。

大切なこととして覚えておいて
いただきたいのは、

証拠金維持率が100%になってしまうような
ギリギリのトレードはやらない

ということです。

「証拠金不足」「追加証拠金(追証)」
とは?

FX取引では、保有する通貨が下落して
証拠金が不足しそうになると、
上記の説明のように自動的に
強制ロスカット(強制決済)されるシステムが
採用されています。

しかしながら、

急激な為替レートの変動で強制決済が
間に合わずに多額の損失が出てしまった場合、
損失による不足分は『追証』という形で
顧客(投資家)の債務として扱われてしまいます。

『追証』は、口座利用者の業者への債務である以上、
法律上『借金』とみなされ、『返済の義務』が
生じてしまいます。

これを『追加証拠金(追証)』の発生
といいます。

通常、「強制ロスカット」は資産を守るための
措置のはずですが、急激な変動の時は
強制ロスカットは働かず、大きなスリップ
(すべり)が発生してしまい、多大な追証が
発生してしまう事例は多々あります。

そのため、

大規模な経済イベント前後はトレードを
控えるか、ポジション保有中の場合は
(運用状況に合わせて)事前に資金を
追加入金する、などの対応が必要です。

(最近のものですと、イギリスのEU離脱選挙、
アメリカ大統領選挙がかなり大きな
価格変動率となっていました)

ただ、ご安心いただきたいのは、

こういった大きな変動が見込まれる
期間の前には、FX業者側からもメール通知で
お知らせが届きます。

ですので、メール受信箱は定期的に確認して、
大きな変動前には必ず対処をするよう
心がけておきましょう。

石川先生

FXは24時間世界各国で取引きが
行われています。
FXに於ける損益、収益の
仕組みを理解し証拠金維持率に
無理が無いよう心がけ
リスクに備えた取引きを
しましょう。

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